自動売買システムの開発者に話を聞く

この前とある投資家さんのパーティーに参加しました。

 

で、話をした方の2人がなんと、FX株式投資で自動売買システムを自分で設計して運用している人だったので驚きです。

 

 

自動売買システム系って結構販売されているのもあったりしますが、怪しいのも多いですよね。その裏側の話を色々聞いてきました。

 

その中でも特に印象に残っているのが、

「自動売買システムの投資の成績はいくらでも変えられる」って事です。

 

 

どういうことか。

 

 

例えばあるシステムを開発したとします。

そのシステムを販売した時、当然今までの運用実績とかシミュレーションを公表するわけですよね。

 

で、その時っていうのは、「この投資アルゴリズムを使って、この相場で、この期間内にいくら投資したらこれだけのリターンがあったか」という計算をするわけです。

 

いってみれば、過去の相場に対して自動売買のアルゴリズムを適用した時に、どれだけのリターンが生まれるか、っていう計算の仕方をするわけですね。

 

それをシミュレーションとか運用成績で公表すると。

 

ところが、その成績って期間を変えればそれに連動して変わるわけです。

短くすれば成績が上がるかもしれないし、逆に長くすれば成績が下がるかもしれない。

 

その中で、どこか一部うまくいったように見せて公表することができるのが自動売買システムの見せ方だと。

だからあんまりあてにしない方がいいですよってことでした。

ちなみにその人は自分で運用するだけで、それを売り出す気もないそうです。

 

 

で、もう1人の人からはもう1つ面白い人を聞きました。

 

この人は元々かなり大きな会社の経営者で、会社を売却してから1人でトレーダーをやっているそうです。

 

この人は自動売買システムをFX会社に納品したりしているそうです。

「すごいですね、相当完成度の高いものを作ってFX会社の推薦で販売しているんですか?」 

と聞いたら、それ以外にもマネタイズの仕方があるとのことでしたね。

 

何かというと、FXの会社も無料で使える自動売買ツールとかを提供してたりするわけです。

 

あれってどういうメリットがあるかというと、FX会社はスプレッドで稼いでるわけなので、トレーダーが勝とうが負けようが売買量が増えれば稼げるんですね。

 

だからトレーダーの売買を促進させるために、自動売買システムを無料で提供するのです。

 

さらに、FX会社によってはアフィリエイトプログラムを用意していますよね。

例えば、XMなんかは自分が紹介した人がトレードをした金額に連動して高額のアフィリエイト報酬がもらえます。

 

だから、例えば投資のコミュニティを作って、コミュニティ内でだけ使える自動売買システムを提供して、アフィリエイトで稼ぐなんて事もできます。

 

これって別に汚いお金の稼ぎ方なんかではなく、極めて健全なマネタイズの仕方だと思います。

 

私に話をしてくれた方は、これを成果報酬型課金でマネタイズしているとの事でした。

 

 

FX会社や販売プロモーターが自動売買システムを販売する時、マネタイズの仕方は販売本数に連動した契約と、成果報酬型というのがあるようです。

 

販売本数の場合は例えば130,000円で500本売れたら1500万円みたいな方式ですね。

成果報酬型は、買った人がトレードした分に連動して手数料を分けてもらう方式です。

 

販売本数の場合、成果を公表しまくって煽り売りで売ったらトンズラというのもできます。それに対して成果報酬型の場合はトレーダーがツールを使い続けてくれないと手数料が入ってこないです。

 

だからトレーダーにとって良いツールを提供する事を根本に置く必要が出てきます。

 

 

なかなか自動売買1つとってもビジネスの姿勢とか人柄が垣間見られる、面白い話でした。